トムソン加工のパイオニア
Product シール印刷
Seal Printingシール印刷
シール印刷とは
印刷分野を大別すると、一般印刷・軽印刷・特殊印刷があり、シール印刷は特殊印刷に入ります。
シール印刷は、シール印刷機等を使用し、印刷・浮き上げ・型抜き等を巻き取り状の印刷用紙に一工程で完了するもので、特殊なものを除き原則的に版の種類は凸版が使用されています。
特長として
1.常に粘着性があるので、セパレータを剥がすだけで何にでも貼れる。
2.どのような印刷も自由に出来、お好みの型にも抜けるため、印刷効果が高まる。
3.貼ったものを腐食させることなく、毒性も無く傷やシミも付けない為、安全性有り。
4.印刷・ラミネータ・抜き加工が一工程で出来るのでコストが安く、納期も早い。
シールの構造
シール印刷の用紙
粘着紙(タック紙)は表面基材と粘着剤・剥離紙の三層構造になっています。表面基材は紙系とフィルム系に大別され、粘着剤は普粘・強粘・弱粘・再剥に分けられます。剥離紙はラベラーに適したグラシン紙・シートカットのクラフト紙に分けられます。
屋外で使用する場合はフィルム系の粘着紙を選択し、特に自動車に貼る場合はラミネートの素材にも注意が必要です。又、食品のシールでは用途に応じて粘着剤の選択にも注意が必要です。
冷蔵・冷凍するものは専用の粘着剤が有ります。
シール・ラベルに使用する一般的な表面素材
素材の種類 | 素材の特長 |
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上質紙 | 素材の中では安価ですが、他の素材と比較すると表面が粗く印刷の仕上がりは劣ります。 薄いタイプは55Kg、普通は70Kg、厚いタイプは90Kgで色紙タイプもあります 。 |
アート紙 | 紙の表面を目止めしてあるので、上質紙と比較すると印刷の仕上がりが良い紙です。上質紙よりは若干光沢が ありますが、コート紙ほどの光沢はありません。素材価格はミラコート紙と同じです。 |
ミラーコート紙 | 別名キャストコートといいます。紙の表面を目止めし鏡面加工してあるため、光沢があります。 上質紙の次に安価な素材ですが、低価格な素材の割にはきれいな素材なので、価格を考慮するとかなりおすすめの素材です。 |
マット紙 | マット調の非塗工素材です。上質系の素材は印刷時にインキが沈むので、写真やグラデーションが多用された絵柄の印刷には 不向きな素材になりますが、単色の特色シールの場合には良い素材です。上質紙よりしっかりしていて、 マット調の風合いの紙素材が良い場合におすすめ。箔押しなどを行っても風合い良く仕上がります。 |
クラフト紙・オリンパス | ナチュラルな感じがこの素材の特徴で、包装紙や段ボールのような茶色い色をした素材です。ロゴシールや単色の商品ラベル(自然派食品など)で使用されることが多いです。 色は濃い焦げ茶色のような「クラフト紙」と、薄い茶色の「オリンパス」があります。一般にクラフト紙のイメージは「オリンパス」になります。 |
和紙 | おせんべいのラベルなど、高級感のある風合いのシールを作りたい時におすすめの素材です。 同じ和紙でも繊維だけが見えるもの、金箔が鏤められたもの、クレープ素材など様々な素材があります。 |
ホイル紙 | 折り紙の金や銀色のような色合いの素材です。紙素材ですが、表面にアルミ加工が施されているため、金属のような見た目です。 金艶・金ケシ・銀艶・銀ケシの4色がありますが、その他にも特色金や銀色の素材もあります。価格面で安いのは通常のホイル素材で、 特色のホイル素材は価格が高くなりますが、風合いや高級感がより出ます。 |
再剥離(リピール)紙 | 一度貼っても再び剥がせるタイプのシールです。荷札として使用されるケースも多い素材です。段ボール専用の再剥離糊素材などもあります。 |
ユポ(フィルム系) | 主原料がプラスチックなので、白さ、不透明度、印刷適正が良い素材です。非耐水の素材の中では一番安価な素材です。 表面の風合いはマット調なので、ツヤを出したい場合にはラミネート加工が必須になります。 |
塩ビ(フィルム系) | 耐候性と耐水性に優れた素材で、屋外で使用するラベルに適しています。フィルム厚は80ミクロンと100ミクロンがあります。 |
PET(フィルム系) | 塩ビと同じく耐候性と耐水性に優れた素材です。フィルム厚は25ミクロンから250ミクロンまであり、通常の白・透明タイプ以外にも、 アルミ蒸着タイプ(金色・銀色)タイプもあります。 |
素材のメリット・デメリット
紙素材 | |
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メリット | 種類が豊富にあり、糊の組み合わせも多く、フィルム系素材と比較すると低価格でシールを作ることができます。 |
デメリット | フィルム系素材と比較すると、水に弱く耐久性が劣ります。 |
フィルム系素材 | |
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メリット | 耐久性・耐水性・耐光性に優れていて、屋外での使用などに最適な素材です。 |
デメリット | 紙素材と比較すると材料が高価なため、単価が高くなります。 |